Cassandra ドキュメント

バージョン

プレリリース版のドキュメントを表示しています。

Cassandra の設定

Cassandra 設定ファイルの場所は、インストールの種類によって異なります

  • docker: /etc/cassandra ディレクトリ

  • tarball: tarball インストール場所内の conf ディレクトリ

  • パッケージ: /etc/cassandra ディレクトリ

Cassandra のデフォルト設定ファイルである cassandra.yaml は、シンプルな単一ノード クラスタ を試すには十分です。ただし、単一ノードクラスタをローカルで実行する以上のことを行うには、さまざまな Cassandra 設定ファイルに追加の構成が必要です。デフォルト以外の構成が必要な例としては、複数ノードクラスタのデプロイや、クラスタノードで実行されていないクライアントの使用などがあります。

  • cassandra.yaml: Cassandra のメイン設定ファイル

  • cassandra-env.sh: 環境変数を設定できます

  • cassandra-rackdc.properties または cassandra-topology.properties: クラスタのラックとデータセンター情報を設定します

  • logback.xml: ログレベルを含むログ設定

  • jvm-*: サーバーとクライアント両方の JVM 設定ファイル

  • commitlog_archiving.properties: commitlog のアーカイブパラメータを設定します

サンプル設定ファイルは ./conf にもあります

  • cqlshrc.sample: CQL シェル cqlsh の設定方法

主なランタイムプロパティ

Cassandra の設定は、cassandra.yaml ファイルで yaml プロパティを設定することによって行われます。少なくとも、次のプロパティを設定することを検討する必要があります

  • cluster_name: クラスタの名前を設定します。

  • seeds: クラスタの シードノード の IP アドレスをカンマ区切りでリストします。

  • storage_port: デフォルトポート 7000 がファイアウォールによってブロックされていないことを確認してください。

  • listen_address: listen アドレス は、クラスタ内の他のノードとの通信を許可するノードの IP アドレスです。デフォルトでは localhost に設定されています。または、listen_interface を設定して、Cassandra が使用するインターフェースと、連続して使用するアドレスを指定することもできます。いずれかのプロパティを設定しますが、両方を設定しないでください。

  • native_transport_port: cqlsh などのクライアントがこのポートで Cassandra と通信できるように、デフォルトポート 9042 がファイアウォールによってブロックされていないことを確認してください。

ディレクトリの場所の変更

次の yaml プロパティは、ディレクトリの場所を制御します

  • data_file_directories: SSTable などのデータファイルが配置されている 1 つ以上のディレクトリ。

  • commitlog_directory: commitlog ファイルが配置されているディレクトリ。

  • saved_caches_directory: 保存されたキャッシュが配置されているディレクトリ。

  • hints_directory: ヒント が配置されているディレクトリ。

パフォーマンス上の理由から、複数のディスクがある場合は、commitlog とデータファイルを異なるディスクに配置することを検討してください。

環境変数

ヒープサイズなどの JVM レベルの設定は、cassandra-env.sh で設定できます。追加の JVM コマンドライン引数を JVM_OPTS 環境変数に追加できます。 Cassandra が起動すると、これらの引数が JVM に渡されます。

ロギング

デフォルトのロガーは logback です。デフォルトでは、次のようにログに記録されます

  • system.logINFO レベル

  • debug.logDEBUG レベル

フォアグラウンドで実行している場合は、コンソールにも INFO レベルでログが記録されます。ロギングプロパティは、logback.xml を編集するか、nodetool setlogginglevel コマンドを実行することで変更できます。